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「朝から身体がだるい、寝違える。頭が痛い。」のはなぜ?

Q1、寝たはずなのに朝から身体がだるい、寝違える、頭が痛いのは何故ですか?

 

  原因の一つに、寝ている間に血糖値が低下してしまっている

 

 「夜間低血糖」の可能性があります。

 

  夜間低血糖のある方の症状には

 

 ・寝汗ををぐっしょりかいている。

 

  ・朝起きたばかりなのに身体があちこち痛い、固まっている。

 

 ・よく寝違える。

 

  食生活においては、

 

  パン・麺類・お菓子などの糖質中心の食事が多い傾向があります。

 

Q2、夜間低血糖とは何ですか?

 

  人の身体は血液中の「血糖値」をあるレベルに保つ働きがあります。

 

  「血糖値」が下がると、「お腹が空いた!」と感じます。

 

  しかし、寝ている間は食事がとれません。

 

  なので、筋肉と肝臓に蓄えられている「グリコーゲン」を「糖質」に変えて

 

  血糖値を維持しています。

 

  このシステムが上手く働かないため、

 

  低血糖になっている可能性があるのです。

 

Q3、「夜間低血糖」の時に、身体はどうなっているんですか?  

 

  低血糖は身体の危機状態です。

 

  なので、血糖値を上げようとします。

 

  血糖値を上げるために、交感神経が優位になります。

 

 「交感神経」を働かせるときには

 

 「アドレナリン」「コルチゾール」と言ったホルモンが全身に駆け巡ります。

 

  この二つは「戦うためのホルモン・ストレスホルモン」とも言われています。

 

  このため全身の筋肉は緊張して血圧も血糖値も急上昇します。

 

  寝ている間に戦っている状況になるので

 

  朝起きた時はグッタリ疲れていたり、身体がアチコチ硬くなっていたり、

 

  寝違えたりするのです。

  

Q4、夜間低血糖はどのようにしたら改善されますか?

 

  結論から言うと、

 

 「バランスの良い食事」と「ウォーキングなどの有酸素運動・少しの筋トレ」です。

 

  タンパク質が不足してしまうと筋肉が上手く作られなくなり、

 

  筋肉に蓄えられる糖質の量も減ってしまいます。

 

  運動不足にもなってしまうと筋肉も痩せてしまうので、なおさら悪循環になります。

 

  筋肉と肝臓に蓄えられている糖質を使うシステムを

 

  うまく使えるようになることが重要です。

脳が痛みを過敏に感じている可能性があります。

痛みが長期になると、

 

痛みに対して脳が過敏になっている可能性があるのです。

 

脳内の痛みのコントロールには

 

「扁桃体」と「前頭前野」が関連しています。

 

★扁桃体は不安・恐怖・怒りの感情と深く関わっています。

 

このような感情が続くと扁桃体が刺激され続けて興奮しやすくなります。

 

 

★前頭前野は意欲・創造力・判断力・理性などの高度な働きをしいてます。

 

そして前頭前野の一部には、痛みを抑制する役割があり

 

扁桃体が興奮しすぎないようにセーブする働きがあります。

 

 

痛みがあっても前頭前野の働きで、ある程度の期間は扁桃体の興奮を抑えています。

 

しかし、長期間続くと前頭前野の働きが低下してしまい扁桃体が強く興奮してします。

 

この結果、「痛みに脳が過敏に反応してしまう」といわれています。

 

通常であれば「1」の痛みを「5」の痛み、場合によっては「10」の痛み

 

として何倍にも強く感じてしまうのです。

 

 

参考図書;慢性疼痛・脳神経疾患からの回復

 

YNSA山元式新頭鍼療法入門

 

監修:山元敏勝 著:加藤直哉

痙縮(けいしゅく)について。※脳卒中後遺症の症状のひとつです。

脳卒中になると運動機能障害、感覚障害などさまざまな後遺症の症状があります。

 

その後遺症の症状の一つに「痙縮(けいしゅく)」があります。

 

麻痺側の手足の筋肉が異常に緊張してしまい、

 

・手を握ったまま開けない。肘が曲がって伸びない

 

・膝が伸びたままで曲がらない。

 

・足裏が内側を向いた形で固まってしまう。

 

など日常生活の動作に大変支障がでてしまう症状の一つです。

 

寒くなってくると筋肉の緊張が強くなり、痛みを伴うケースもあり辛さから、

 

気持ちの落ち込んでしまう事もあります。

 

 

痙縮はどうして起こるのでしょうか?

 

身体の仕組みの中に、伸張反射(ストレッチ反射)と言って身体を守る働きがあります。

 

これは筋肉が急に伸ばされたりした時に、必要以上に延ばされないよう筋肉が縮んで壊れないようにするための仕組みです。

 

この伸張反射を抑制する働きと、興奮させる働きがありバランスを摂りあって身体は動いています。

 

脳卒中になると、この伸張反射を抑制する働きのルートが障害を受ける事が多いと言われています。

 

このため伸張反射が興奮する働きが強くなり、筋肉が緊張して縮みやすくなると考えられています。

 

痙縮をゆるめる、硬くなった関節を柔らかくするヒントはいくつかあると考えられています。

 

自分の意思で動けるようになるためには、痙縮の軽減は大きなテーマになります。

 

 

参考図書:脳卒中の動作分析、金子唯史、医学書院

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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