エアコンの冷風による自律神経の乱れ
個人差はありますが、体温は36.0~36.7度程度に保たれています。
これは自律神経の働きによります。
夏の暑い時や身体を動かしたあとなどは体温が上昇します。
すると手足の血管が開いて身体の中に溜まった熱を外に出そうとします。
同時に、汗が出て汗が蒸発することにより体温を下げようとします。
しかし、部屋の中に入りエアコンの冷風にあたると、身体は冬の冷たい風と同じように感じてしまいます。
血管を収縮させて外に熱をださないようにします。
外に出すべき熱が出せないので、
熱が身体のなかにこもって、のぼせたり、だるくなったりするのはこのためです。
通常は身体が冷えてしまうと、代謝を上げて体温を上げようとします。
外気と室温の差が7度以上あると自律神経が混乱して身体が適応することが難しいといわれています。
この自律神経の混乱が続くと身体の抵抗力・免疫力の低下にもつながり、胃腸の調子が悪い、便秘、下痢、風邪が治りずらい、肩こり、腰痛が改善しない、頭痛、身体のかゆみ、更年期障害、などが起こりやすくなります。
このように自律神経が大忙しではたらいていると、症状も辛くなりやすいです。
今の季節はとくに冷風に直接当たらないようにする工夫が大切です。
鍼の効果ってどの位の期間もちますか?
患者さんからのよくある質問です。
「鍼の効果ってどの位の期間もちますか?」
「どの位の間隔で、何回くらいで良くなりますか?」
この件に関しては、症状の程度・症状が出てからの期間・日常生活
精神的・肉体的ストレス
栄養状態・運動(筋力・体力)・質の良い睡眠が取れているか?などの状況によります。
鍼による刺激により、乱れた自律神経と痛みに対する脳の感受性を整えていきます。
鍼治療はたとえて言えば
身体本来の力を取り戻すリハビリです。
身体が本来の調子を取り戻すにつれてリハビリの回数も減ってきます。
数回で改善されるかたもいれば、数か月かかる方もいらっしゃいます。
「症状は心と身体からのサイン」と私達は考えています。
サインには原因が必ずあります。症状とは直接関係ないようなことにヒントがある事もよくあることです。
私達はコミュニケーションを通して原因を探していきます。
ストレスから病気に繋がる仕組みとは?
交感神経と副交感神経を合わせて自律神経といいます。
自律神経は24時間365日つねに働いています。血圧・体温・呼吸・消化・免疫などを自動的に調整しています。
しかし、この自律神経が乱れると体調が崩れてしまいます。
仕事が忙しすぎる、家庭環境の変化、親の介護つかれなどでストレスがたまると交感神経が一生懸命働いて
なんとか乗り切ろうとします。血圧・呼吸・脈拍をあげて気合いをいれて頑張ろうとします。
交感神経が緊張すると、血液の中の顆粒球といわれる細胞が増えます。
顆粒球は身体の中に侵入してきた細菌をたべることが主な仕事です。
しかし細菌がいないと目標がないので代わりに自分の組織を破壊してしまいます。
顆粒球は寿命が2、3日で、死ぬときに活性酸素をだします。
この活性酸素は少量ではからだに良いのですが、大量になると細胞を傷つけてしまいます。
例えばこの活性酸素が胃のなかで増えると胃潰瘍になってしまいます。
歯周病・十二指腸潰瘍・潰瘍性大腸炎・痔瘻・急性膵炎・突発性難聴などはストレスにより免疫が乱れることによる病気といわれています。
参考図書 免疫革命(著者 安保徹)
エアコンの冷風に注意!!更年期障害
更年期障害は女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの減少からおこると言われています。
女性ホルモンは自律神経の働きとおおきくかかわっています。
交感神経優位になると手足の血管が狭くなります。血圧が上がり、体温があがり、汗がでて、身体が暑くなります。
これが急に副交感神経優位になると、手足の血管が広がるので血圧が急に下がり、寒気・頭痛・関節痛・だるさ・めまい・耳鳴り・皮膚のかゆみといった様々な症状がおこります。
冷房の冷風や冷たい飲み物などで身体を冷やすと血管が収縮し交感神経優位になります。身体が冷えてしまいます。
温かい外にでると身体が温かくなります。副交感神経が優位になると血管が開いて、体温を下げようとします。
血圧が下がるのでだるさを感じる事が多いです。
このように自律神経が大忙しではたらいていると、症状も辛くなりやすいです。
今の季節はとくに冷風に直接当たらないようにする工夫が大切です。
爪が平らになっていたら要注意!!
頭痛・肩こり・疲れやすい・胃腸の調子が悪い
爪のアーチが平らになっている。爪が割れやすくもろい。
爪がこのようになっている方は、鉄分が不足している可能性があります。
さらに縦しわがあると、身体のどこかで炎症がおこっているサインです。
たとえ血液検査でヘモグロビンの値に問題が無くても、必要な鉄分が身体に不足しているサインです。
鉄分を補う食事が必要になります。
「縦しわ」がある場合は炎症に鉄分が使われてしまうので、注意が必要です。
身体は食べたものでできています。