お知らせ・コラム Information

痙縮(けいしゅく)について。※脳卒中後遺症の症状のひとつです。

脳卒中後遺症の症状の一つに「痙縮(けいしゅく)」があります。

 

寒くなってくると体温を維持するために筋肉は緊張しやすくなります。

 

麻痺側の手足の筋肉が異常に緊張してしまい、

 

・手を握ったまま開けない。肘が曲がって伸びない

 

・膝が伸びたままで曲がらない。

 

・足裏が内側を向いた形で固まってしまう。

 

など日常生活の動作に大変支障がでてしまう症状の一つです。

 

 

痙縮はどうして起こるのでしょうか?

 

身体の仕組みの中に、伸張反射(ストレッチ反射)と言って身体を守る働きがあります。

 

これは筋肉が急に伸ばされたりした時に、必要以上に延ばされないよう筋肉が縮んで壊れないようにするための仕組みです。

 

この伸張反射を抑制する働きと、興奮させる働きがありバランスを摂りあって身体は動いています。

 

脳卒中になると、この伸張反射を抑制する働きのルートが障害を受ける事が多いと言われています。

 

このため伸張反射が興奮する働きが強くなり、筋肉が緊張して縮みやすくなると考えられています。

 

痙縮をゆるめる、硬くなった関節を柔らかくするヒントはいくつかあると考えられています。

 

自分の意思で動けるようになるためには、痙縮の軽減は大きなテーマになります。

 

 

参考図書:脳卒中の動作分析、金子唯史、医学書院

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川平促通反復療法(川平法)のセミナーを受講しました。

12月22日(金)に促通反復療法(川平法)のセミナーに参加させていただきました。

 

講師は『脳梗塞リハビリ-KURODA LAB-』の黒田先生です。

 

黒田先生は川平法上級者の資格をお持ちです。

 

今回は上肢初級編です。

 

上肢初級編は2回目の受講になります。

 

細かいところまで丁寧に教えていただきました。

 

促通反復療法(川平法)は、鹿児島大学の川平和美名誉教授が提唱されている運動療法です。

 

麻痺した手や足に促通操作を行い意図した運動を実現・反復し、

 

その反復で脳からの神経回路を再建・強化する方法です。

 

弊院ではYNSA®︎(山元式新頭鍼療法)にて脳梗塞・脳出血後遺症、脳疾患の患者様を見させていただいております。

 

川平法を新たな強力な手段としてプラスし、

 

YNSAと組み合わせて、患者様の症状の改善に役立てていきたいと考えております。

 

引き続き川平法を学んで患者様のお役に立てるように努めて行きたいと思います。

「寒暖差疲労」はなぜ起こる?

温かい12月から一転して、寒さが厳しくなってきました。

 

寒暖差疲労と言う言葉を聞くようになってきました。

 

Q1、寒暖差疲労と何でしょうか?

 

A1、 人の身体は「7度以上の温度差」を何回も繰り返すとストレスを感じて「寒暖差疲労」に繋がるそうです。

 

 22℃前後の部屋から10℃前後の外にでると、12℃程度の温度差になるわけです。

 

 もともと人間には「恒常性」「ホメオスタシス」という働きがあり、

 

 その中に体温を維持する働きがあります。

 

 恒常性を維持しているのは主に自律神経の働きです。

 

 寒さが厳しいと、体温を維持するために身体の中の糖質や脂質などのエネルギー源を使って

 

 適切な体温を保とうとする働きがあります。

 

 温度差を何度も繰り返すことによって、

 

 自律神経が働きすぎて、寒暖差疲労が起こると考えられます

 

 温度差が大きいほど、期間が長いほど疲労度は増すと予想されます。

 

 

Q2、自分で出来る「寒暖差疲労」対策はありますか?

 

A2 ・身体を冷やす服装を避けること。

 

 ・質の良い睡眠をとること。

 

 ・バランスの良い食事を摂る事。

 

 ・ストレッチ、ウォーキングなどの軽めの運動を行うこと。

 

 身体を冷やす服装は、首・足首が外気に触れる状態の服装です

 

 首・足首は、太い血管や神経が通っています。

 

 首・足首を冷やす事は、この血管・神経を冷やすことになり身体を冷やすことに繋がります。

 

 ネックウォーマー・マフラー・丈の長い靴下・レッグウォーマーなどで

 

 防寒しましよう!!

 

 参考文献:生理学第二版、医歯薬出版株式会社

 

 

 

 

 

 

予約・お問い合わせ

施術予約や各種お問い合わせは
こちらで承っております。
まずはお気軽にお問い合わせください。

Page Top