音が聞こえるしくみは?
芸能人の方で、突発性難聴になったケースをニュースで見ることがあります。
ストレスの影響も大きいようです。
また、ある程度の年齢になってくると、耳が遠くなったり耳鳴りがしたりします。
聴力低下が耳鳴りの原因の一つという説もあるようです。
そもそも、私達はどうやって音を聞いているのでしょうか?
耳の奥には鼓膜があります。
鼓膜の奥には耳小骨(じしょうこつ)というとても小さな骨が3個ついています。
さらにこの奥には蝸牛管(かぎゅうかん)というカタツムリのような形をした器官があります。
音は振動で伝わります。鼓膜が振動すると、その奥の耳小骨が振動して音を増幅させます。
この耳小骨の振動は蝸牛管を振動させます。
蝸牛管の中にはリンパ液が満ちていて、このリンパ液が揺れると電気信号に変わって脳の聴覚野に伝わります。
蝸牛管は直径10ミリ程の大きさで、とても精巧なつくりです。
この他に、耳管(じかん)と言って、耳小骨がある鼓室と口の奥を繋いでいる管があります。
この耳管は鼓室の中と外の圧力を同じにして鼓膜が振動しやすいようにする働きがあります。
この耳管が閉じたままだったり開いたままだったりすると、
難聴や自分の声が異常に大きく聞こえるなどの症状がでてきます。
耳の奥の大変狭い部分に精密機械のような仕組みがあるのです。
参考図書:病気がみえるVOL.13、耳鼻咽喉科、編集:医療情報科学研究所、発行:メディックメディア