コラム Information

痛みの原因に、心と脳の働きが関係している可能性があります。

首・肩・腰の痛みが長期に続くと気持ちも憂鬱になり、

 

痛みのことが頭から離れなくなってしまいます。

 

痛みは腰や肩からの神経を伝わって最終的に脳に伝わります。

 

痛みが長期間続くと、

 

脳内での痛みを感じる神経の仕組みが変わってしまうことがあります。

 

 

脳内の痛みのコントロールには

 

「扁桃体」と「前頭前野」が関連しています。

 

★扁桃体は不安・恐怖・怒りの感情と深く関わっています。

 

このような感情が続くと扁桃体が刺激され続けて興奮しやすくなります。

 

 

★前頭前野は人間の意思・創造力・判断力・理性などの高度な働きをしいてます。

 

前頭前野の一部には、痛みを抑制する役割があり

 

扁桃体が興奮しすぎないようにセーブする働きがあります。

 

 

痛みがあっても前頭前野の働きで、ある程度の期間は扁桃体の興奮を抑えています。

 

しかし、長期間続くと前頭前野の働きが低下してしまい扁桃体が強く興奮してします。

 

このため痛みに脳が過敏に反応してしまうといわれています。

 

通常であれば「1」の痛みを「5」の痛み、場合によっては「10」の痛み

 

として何倍にも強く感じてしまうのです。

 

 

こうなると前頭前野の働きは低下しており

 

意志力・判断力が鈍ってしまうので、

 

怒りっぽくなる・気分が落ち込む・ミスが多くなる等が多くなります。

 

このように痛みと心・脳の働きは深く関係しているのです。

 

 

参考図書;慢性疼痛・脳神経疾患からの回復

 

YNSA山元式新頭鍼療法入門

 

監修:山元敏勝 著:加藤直哉

「不眠」と「不眠症」の違いについて

不眠の訴えには

 

「寝た気がしない。」

 

「眠れない。」

 

「夜に何度も目が覚める。」

 

「朝早く目が覚めて、眠れない。」

 

などがあります。

 

 

不眠のタイプとして

 

1:入眠障害

ベッドに入って入眠までに30分以上かかり、本人がそれを苦痛と感じている場合。

 

 

2:中途覚醒

いったん入眠したあとに覚醒してしまう回数が著しく多い、

 

覚醒したあと再入眠するのが困難で、日中に強い眠気が出現する。

 

 

3:早朝覚醒

本人の望む時間、あるいは通常の起きる時間よりも1~2時間以上早く目が覚めてしまい、

 

再入眠が困難な状態。加齢に伴う生理的な変化で高齢者に多い。

 

 

4:熟眠障害

睡眠時間は充分であるが、本人としては「深く眠った気がしない。」

満足感の無い状態。

 

 

大きくこの4タイプに分けられます。

 

 

だれでも眠れない日は時々あると思いますが、

 

「不眠」イコール「不眠症」ではないと言われています。

 

「不眠症」と言わる状態は、日中に

 

・疲労、倦怠感

 

・注意力、集中力、判断力の低下

 

・気分がすぐれない、イライラする。

 

・日中の眠気、気力の減退

 

・睡眠について悩んでいる、心配している状態。

 

等が見られることです。

 

 

不眠の原因については

 

・痛み、頻尿、睡眠時無呼吸症候群などの身体的要因

 

・交代制勤務などの要因

 

・精神的ストレス、生活・仕事の大きな変化

 

・不安障害、パニック障害などの精神医学的な要因

 

があるとされています。

 

これらの原因により、睡眠と覚醒のリズムを司る自律神経の働きが大きく乱れていると考えられます。

 

参考図書:睡眠検定ハンドブック、全日本病院出版会

共同運動とは?脳卒中後遺症の症状の一つです。

脳卒中後遺症に共同運動があります。

 

共同運動とは何でしょう?

 

 

例えば右麻痺の場合ですと右肘を曲げようとした時に、

 

右肩が挙がったり、右足が動いてしまうなど、他の部分も同時に動いてしまう現象です。

 

脳出血・脳梗塞になり脳の神経細胞に障害が起こってしまうと、

 

手足を動かす命令のルートが切れてしまったり、他のルートと混線するような現象が起こります。

 

 

 

このため動かそうとしても、他の部分も一緒に動いてしまう事が起こるのです。

 

 

共同運動がある場合、多くのケースでは動かそうとした時に、

 

身体全体に力みがでてしまう場合が多いです。

 

その緊張で筋緊張が強くなり、関節が硬くなるケースが多いようです。

 

 

 

患者様でよく言われるのが、

 

「手の動かし方が分からない。」

 

「どうやって歩いていたか忘れてしまった。」などです。

 

 

脳卒中後遺症の症状は人それぞれですし、回復の過程、

 

回復のスピードも人それぞれです

 

 

先ずは、筋肉の緊張を緩める事が重要になってきます。

 

筋緊張が強いと、手足の触れている感覚や動かしている感覚の

 

感じ方も鈍くなってくる傾向があります。

 

 

 

 

 

 

 

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