YNSA®(山元式新頭鍼療法)のポイント、「頸椎」について
YNSA®(山元式新頭鍼療法)の診断点に「頸椎」があります。
診断点は肘のシワの外側にあります。
鍼をする点はA点というツボを使う事が多く、A点は額の正中線から少し外側で髪際付近です。
頸椎は7個の骨から成り立っており、これらの骨の隙間から腕を動かすための神経が出ています。
ここから出てきた神経は首周りの細かい筋肉や鎖骨などの隙間を通って腕の方へ向かっています。
この他に、首や肩・頭の感覚の神経も出ています。
また、交感神経の調整に重要な星状神経節が第7頸椎の直ぐ前にあります。
このためA点は、首・肩・腕の症状である首肩痛、痺れ、
自律神経の乱れによる不眠・便秘・下痢・頻尿・更年期症状などのさまざまな症状に使います。
そのほか、
リウマチによる手・肘・肩の痛み、
脳梗塞後遺症、脳出血後遺症による手の感覚・運動障害や便秘・不眠・不安などの自律神経症状や、
パーキンソン病による手の震え・運動障害・前傾姿勢の他
便秘・不眠・不安症状などにも使います。
YNSA®(山元式新頭鍼療法)では、腕の診断点の左右差を見て鍼をしていきます。
服を着替えずに座ったまま施術が可能です。
鍼をしたら30分程置きます。
その間に、患者様の症状や状態にあわせて手足にお灸・鍼・運動法などを行います。
参考図書:イラスト解剖学第10版、中外医学社・解剖学、社団法人東洋療法学校協会、医歯薬出版